本格的な夏に向かって高温多湿を好む細菌や、しつこい痒みを起こすノミやダニも活発化して可愛いペットを大いに悩ませる事になります。今回は「かゆみ」を引き起こす代表的な皮膚病を取り上げました。

①ノミアレルギー性皮膚炎

ノミが体内に唾液タンパクを注入することで、アレルギー反応が起こり、背中から腰、しっぽの付け根にかけて脱毛、赤い発疹(ブツブツ)が見られます。
治療は、動物病院で処方される効果の高いノミ駆除剤の定期的な使用と共に生活環境を清潔に保つこと。激しい痒みにはステロイド剤の使用が必要となります。

②膿皮症

皮膚の表面にはブドウ球菌や真菌(カビ)の一種であるマラセチアなどが常在しています。皮膚の不衛生や免疫力の低下によりブドウ球菌が増殖し「膿皮症」を発症します。主に顔や指の間、内股、脇の下などに赤みや痒みが見られます。 治療は、抗生剤の使用、抗菌剤を含むシャンプーによるスキンケアを中心に、補助療法として霊芝エキス配合サプリメントの使用が注目されています。

③アトピー性皮膚炎

アトピー(atopy)はギリシャ語の奇妙なこと(atopia)から来ています。 「アトピー性皮膚炎」の多くは室内のハウスダストマイト「コナヒョウダニ」に対するアレルギーです。他にも皮膚のバリア機能や免疫力、心因性など種々の要因が関与して起こる皮膚炎です。2~3歳で発症するケースが多く、目、口の周り、指の間が赤くなり激しい痒みを伴います。 対処法は、低刺激性の保湿力の優れたシャンプーで、ハウスダストマイトを洗い流したり、空気清浄機の使用や、寝床を抗ダニ製品にすることも有効です。
治療は、ステロイド剤、免疫抑制剤の使用の他、副作用の少ない治療としてインターフェロンガンマ療法や減感作(げんかんさ)療法も注目されています。 また、最新のマイクロバブルバス*1による洗浄効果とウルトラソニック(超音波)ジェットバス*2によるマッサージ効果、血行・新陳代謝促進作用により、皮膚のバリア機能が活性化してくるという印象を当院では受けます。

皮膚病の治療は、獣医師と飼い主さんが協力して、根気よく治療をしていくことが大切です。ペットも飼い主さんもハッピーになれるよう一緒に頑張りましょう。

注)
*1 大きさ数10ミクロン(1ミクロンは1/1000ミリ)の小さな泡を発生するバス。
   マイクロバブルはマイナスイオンを持っていて、プラスイオンを持つ汚れとくっついて水面に浮かび上がります。

*2 ジェット水流が浴槽内の32か所から出てワンちゃんの体にあたり、超音波を発生するバス。

  • まつやま動物病院
  • 住所:松山市来住町1373‐1
  • TEL:089-957-1230
  • 診療時間:午前9時~12時、午後4時~7時(午後1時~4時は手術・往診)
  • 休診日 :月曜、日曜午後、祝日
  • 駐車場 :あり
  • HP:http://www.just.st/7153633

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